"お父ちゃん"が入園してきた
Hさんは小柄な"お婆さん"だったが、今度は、大柄なお爺さんの話です。
いや、"お爺さん"ではなく、このTさんは、"お父ちゃん"なのです。
Tさんは、脳卒中で入院し、なぜかその病院に、2年間もいたという人です。
付き添い婦さんがついていて、この人がこのTさんを、「お父ちゃん、お父ちゃん」と呼んでいたのです。
この付き添い婦さん、Tさんがお気に入りで、退院して私どもの特養に入所するのが心配でしかたないらしく、なんと、入所のときにも家族といっしょについて来たほどです。
入所に必要な書類をチェックしながら、ケースワーカーがいろいろと尋ねています。
「お好きな食べ物は何ですか?」
「これだけは見たくない、という食べ物はないですか?」
「困らせることは?そんなときはどうすれば落ちついてくれますか?」
といったふうです。